住宅ローンが払えない... 病気になった時の5つの対処法
マイホームを購入したときには考えもしなかった、想定外の事態としてあげられるうちの一つが、『病気』です。
突然、大黒柱であるあなたが病を患い、休職を余儀なくされ無給状態...それでも待ってくれない住宅ローン返済。それだけでなく、入院や治療、いままでなかった出費まで。
収入が途切れることなど考えもしなかった事態に、仕事にいつ戻れるか分からない不安。
このまま住宅ローンが払えなければ、競売にかけられ強制的に家を追われ、家族みんなが路頭に迷ってしまうのでは...
この先の見えない状況に、パニック状態に陥ってしまいそうにもなるかもしれません。
しかし、どんなに落ち込んでもパニックになっても、迫りくる状況が変わることはなく、今すぐにあなたの病がなくなることもないのです。
今はとにかく「やれることはやる」と、冷静に対処法を考えなければなりません。
今日は、住宅ローン返済中に病気になってしまった時に、とにかくまずあなたがやれることとして、5つの対処法についてお話ししていきます。
前回は、まず、『加入している保険を確認する』ことをお話ししてきました。
今回は、病気になってしまった時に利用できる公的制度がないかを見ていきます。
2.利用できる公的制度がないかチェックする
これからお話しする公的制度について、"収入を確保する"という観点からみると、ほとんどが事業者に雇われている労働者を対象としたものです。
そのため、事業者にとって利用できる部分は、"負担を減らす"という制度になります。
あなたが事業者であったとすると、いかに事前にリスクに備えて、民間保険でカバーしておくかがカギであり、病気で働けないとう事態が起こってしまってから、公的に収入確保をすることは難しいでしょう。
①労災保険
労災という言われ方が一般的になっていますが、労働者災害補償保険のことです。
事業者が従業員に対してかけている保険なので、正社員・アルバイト・パート・日雇いなど、雇われている労働者が対象になります。
請負契約や委託契約、会社の代表者や役員などは、基本的には対象外になりますが、特別加入制度によって加入している事業主や、一定の条件を満たす役員は、この限りではありません。
それから、労災というのは、あくまで仕事中のケガや、仕事が原因でなった病気の際に利用できる保険ですので、それ以外の病気やケガにおいては、健康保険を利用することになります。
②傷病手当金
こちらも雇われている労働者が対象の手当金になりますが、病気やケガによる休業中に、あなたとあなたのご家族の生活を保障するために設けられている制度です。
休業中に、事業主から十分な給与が払われていない場合に支給されます。
労災が適用されないケースにおいて、利用することができますが、実際に給付される金額や給付にあたっての注意点など、詳しくは会社へ確認しておかれるとよいでしょう。
③医療費軽減
こちらは、確定申告をする必要がありますが、給与所得者だけでなく、事業主の方でも利用できる制度になります。
医療費の負担を軽減することが出来る4つの制度は次のようなものがあります。
1.高額療養費
2.保険外併用療養費
3.入院時食事療養費
4.訪問看護療養費
④障害(厚生)年金
一定の障害が残ってしまった場合には、その障害の認定を行い、1~7級までの等級に分けられ、等級に応じた給付金が毎年支給されます。
厚生年金加入者には、国民年金・厚生年金それぞれから障害年金が支給されますが、その金額については調整の上、支給されることになります。
⑤生活保護
生活に困窮する方に対して、健康で文化的な最低限度の生活が出来るよう保障するとともに、自立を助長することを目的とした制度です。
その困窮の程度に応じて必要な保護をしてくれるものですから、就業がむずかしい時には、あなたが復帰できるまでのあいだ、金銭的な支援も受けることができます。
ただし、持ち家があるままでは、生活保護受給者として認められません。
自宅を売却してからでないと、申請が出来ないということになりますが、その自宅がなかなか売れないために、生活保護を受けたいのに受けられない、という人もいるのです。
3.親・兄弟・親族へ相談する
まずは、保険や公的制度でやっていけるかどうかを確認しますが、それだけでは月々の支払いが間に合わないようであれば、親・兄弟・親族、もしくは借り入れ先金融機関へ相談することになります。
先に身近な人に協力をお願いすることを挙げたのは、金融機関への相談は、あくまで先延ばしにするだけなので、のちにシワ寄せがいくことになります。
そのため、まずは身近な人にお願い出来るのであれば、そちらからの方が良いでしょう。
キャッシング
「親・兄弟には頼めない」といって、消費者金融やクレジットカードのキャッシングを利用してしまうのは、できるだけ避けた方がよいです。
審査が甘かったり、手元にあって直ぐにでも引き出せる状態にあったり、簡単に借りることが出来てしまう分、金利は、15%~18%ととても高く、のちに住宅ローンに加えてキャッシングの返済と、月の返済額が増えてしまい、自転車操業になってしまうかもしれません。
できる限り出費をおさえ、節約をしてギリギリなんとかやりくりをしてきたが、ついに貯金が底をつき、それでも住宅ローンの返済を遅らせないために...と、今月だけしのぐつもりでキャッシング。
いつしか多重債務に陥ってしまって、結局どの借り入れも返済できない状態になり、自己破産しか道がなくなってしまった、というケースは少なくありません。
返せる見込みのない借り入れは、のちの生活に重くのしかかってくるだけですから、他の手立てを考えるべきでしょう。
4.リスケジュール(返済計画の見直し)
ここからは、次回のブログで見ていきます。
『住宅ローン”麹町”相談ルーム』の若林までご連絡下さい。
秘密厳守・相談無料ですので、ご安心下さい。
業界第一歩は、建設会社系の不動産会社に勤務し売買の一般仲介業務に従事しておりました。東京の都心を中心に、東京23区をエリアとして営業マンとして忙しく動き回っておりました。
その後、仲介業務だけでなく、マンションの一棟買取リノベーション、一部屋毎の買取リノベーション、不動産競売、一戸建ての建売などを経験し、2007年、Jハーモニックス不動産株式会社として独立し現在に至っております。
独立後は、首都圏と東北の仙台(生まれが仙台市のため)に営業拠点を置き、マンションのリノベーション事業、不動産競売、そして、任意売却を中心に住宅ローンの救済コンサルタントとして、東北から西は愛知県まで飛び回っております。
住宅ローンは、長期にわたりローンの支払いが続くものです。その間、いろいろな要因で返済が難しくなる場合もあります。 生活の基盤を固め、ご家族の幸せのために、ご自宅探しを始め、一大決心でローンを組んでご自宅を購入。その後は、様々な困難を乗り越えて、一生懸命にお仕事をしてローンの返済を続けてきた。しかし、どうしようもない状況に直面してしまった方もいらっしゃいます。お話しをよくお聞きし、お客様おひとりおひとりにとって最善の方法を話し合い、解決していく。
現在は、このようなコンサルティングの仕事もしております。この経験を活かし、無理のない不動産購入のお手伝いもさせて頂いております。
業界30年の経験を活かし、微力ながら、皆様の不動産のご購入、ご売却、相続問題、住宅ローンなど債務返済のご相談を承っております。