住宅ローンが払えない... 病気になった時の5つの対処法
マイホームを購入したときには考えもしなかった、想定外の事態としてあげられるうちの一つが、『病気』です。
突然、大黒柱であるあなたが病を患い、休職を余儀なくされ無給状態...それでも待ってくれない住宅ローン返済。それだけでなく、入院や治療、いままでなかった出費まで。
収入が途切れることなど考えもしなかった事態に、仕事にいつ戻れるか分からない不安。
このまま住宅ローンが払えなければ、競売にかけられ強制的に家を追われ、家族みんなが路頭に迷ってしまうのでは...
この先の見えない状況に、パニック状態に陥ってしまいそうにもなるかもしれません。
しかし、どんなに落ち込んでもパニックになっても、迫りくる状況が変わることはなく、今すぐにあなたの病がなくなることもないのです。
今はとにかく「やれることはやる」と、冷静に対処法を考えなければなりません。
前回は、『加入している保険を確認する』・『親・兄弟・親族へ相談する』ことをお話ししてきました。
今回は、金融機関へ『リスケジュール』を相談する、ことからお話ししてきます。
4.リスケジュール(返済計画の見直し)
あなたが住宅ローンを借り入れている金融機関に相談して、返済計画の見直しをすることをリスケジュールと言います。
これは、あなたにとっては、あくまで、一時的な手段です。
また、金融機関としても、少しのあいだ見直しをすれば、その後の返済は問題なくしてもらえるだろうと判断できなければ、認める事は出来ません。
このリスケジュールには、主に二つのパターンがあります。
①返済期間の延長
延長と言っても、35年を超える返済期間にすることは出来ませんが、例えば元々25年ローンを組んでいる場合や、経過した返済年数分を延ばす、といった事は出来ます。
このように、返済期間を延ばすことで、月々の返済額を今より下げることが出来ます。
しかし、返済期間が延びるということは、それだけ利息も多く支払うことにはなりますし、高齢になっても住宅ローンの返済をしなければならないことになりますから、よく考えるべきでしょう。
②元本返済の猶予
一定期間は利息のみの支払いをして、そのあと今までの返済額+支払っていなかった期間の元本を、分割で上乗せして返済する、という方法です。
たとえば、今の返済が、元本10万円・利息2万円の合計月々12万円だとします。
リスケジュールにより、一年間は利息の2万円のみを支払い、一年後から12万円に1万円上乗せをして、月々13万円ずつ返済をしていくというような考え方です。
のちの返済額が今より高くなるので、収入が元に戻ることが分かっているようでなければあまり有効な手段ではないでしょう。
しかし、どちらの方法にせよ、あなたの意向だけで決まられるものではありません。
そもそもリスケジュールが認められるかどうかも含めて、金融機関に相談するのがよいでしょう。
5.家を売却する
どうしても返済を続けていくことが困難であれば、やはり家を手放すということも、考えたほうがよいでしょう。
いくら収入源を確保しても、それがすべて支払いへと流れていってしまう日々が続くことで、精神的にあなたを追い詰めてしまうことにつながりかねません。
繰り返しになりますが、住宅ローンの返済というのは、1年や2年で終わるものではなく、何十年と続くものですから、一時的にしのぐことが出来たとしても、あなたの復職のメドがたたなければ、いつかはまた、支払いに頭を悩ませる時が来るでしょう。
家や職はたとえ失ったとしても、又、取り戻すチャンスはあるでしょうが、あなたの身体はそうはいかないのです。
それだけでなく、返済困難な生活が続いていることから、普段なら気にも留めないようなことで言い合いになったり、ご家族との関係に影響してしまうことだって考えられます。
そのような事態を避けるために"売却"という選択も、私は勇気ある決断だと思っています。
しかし、通常は残債が残ったまま売却はできないため、家を売ってもなおローンが残る、オーバーローンという状態であれば、その分は一括返済をしなければならないのです。
住宅ローンが払えない...という状況において、一括返済というのは現実的ではないでしょう。
もし、あなたの状況が、オーバーローンになるけれど、残ってしまったローンの一括返済も出来ないという状況であれば、通常の売却ではなく、任意売却という方法を取ることになります。
この任意売却というのは、"住宅ローンの支払いができない人のための救済手段"のひとつとして存在する手続きです。
住宅ローンが残ってしまったとしても、その残債を無担保ローンとして返済していくことで、売却ができるようにする手続きです。
まとめ
もし、働けない状態になってしまった際に、住宅ローンの支払いが出来なくなることが、目に見えて分かっているのであれば、一日も早く、しかるべきところに相談することです。
住宅ローンの支払いであれば、借入先の金融機関でしょうし、オーバーローンになるご自宅の売却ということであれば、不動産会社になるでしょう。
ただし、任意売却に関しては特殊な売却になるので、できれば専門としている不動産会社の方が安心です。
選ぶ会社によって、あなたの家の売却が成功するか失敗するか、結果が変わってきてしまいますから。
とにかく、まずは冷静に現状を受け止め、この先どうするかをご家族と話し合うことからでしょう。
『住宅ローン”麹町”相談ルーム』の若林までご連絡下さい。
秘密厳守・相談無料ですので、ご安心下さい。
業界第一歩は、建設会社系の不動産会社に勤務し売買の一般仲介業務に従事しておりました。東京の都心を中心に、東京23区をエリアとして営業マンとして忙しく動き回っておりました。
その後、仲介業務だけでなく、マンションの一棟買取リノベーション、一部屋毎の買取リノベーション、不動産競売、一戸建ての建売などを経験し、2007年、Jハーモニックス不動産株式会社として独立し現在に至っております。
独立後は、首都圏と東北の仙台(生まれが仙台市のため)に営業拠点を置き、マンションのリノベーション事業、不動産競売、そして、任意売却を中心に住宅ローンの救済コンサルタントとして、東北から西は愛知県まで飛び回っております。
住宅ローンは、長期にわたりローンの支払いが続くものです。その間、いろいろな要因で返済が難しくなる場合もあります。 生活の基盤を固め、ご家族の幸せのために、ご自宅探しを始め、一大決心でローンを組んでご自宅を購入。その後は、様々な困難を乗り越えて、一生懸命にお仕事をしてローンの返済を続けてきた。しかし、どうしようもない状況に直面してしまった方もいらっしゃいます。お話しをよくお聞きし、お客様おひとりおひとりにとって最善の方法を話し合い、解決していく。
現在は、このようなコンサルティングの仕事もしております。この経験を活かし、無理のない不動産購入のお手伝いもさせて頂いております。
業界30年の経験を活かし、微力ながら、皆様の不動産のご購入、ご売却、相続問題、住宅ローンなど債務返済のご相談を承っております。