任意売却をするとブラックリストに載る⁉知っておきたい5つの影響 第三話
もうこれ以上、住宅ローンの支払いができない...
そんなとき「任意売却」という方法がある、ということはこれまでのブログの記事で分かった。
しかし一方で、任意売却をするとブラックリストに載ってしまう、というような情報も目にする。
たとえ任意売却をして、住宅ローンの返済がラクになったとしても、ブラックリストに載ってしまったら、
会社にいられなくなる... 家族にも何か支障があるのでは... クレジットカードや車も手放すことになるのでは...
任意売却のメリットは理解できるものの、あなたの中には「その後の生活がまともに送れなくなるのではないか」という、不安もあるのではないでしょうか。
そこで、
ブラックリストに載るとは、どういうことなのか。ブラックリストに載ると、あなたやあなたのご家族に、どんな影響があるのか。
ブラックリストに載ることの意味と、あなたに知っておいてほしい5つの影響について、解説してきます。
ブラックリストになったら...その後にうける影響とは
前回は、ブラックリストに載った場合の影響について、 「対人面」での影響、「仕事面」での影響はあるのか、を見てきました。
今回は、「金銭面」での影響があるのか、「信用面」での影響はあるのか、「精神面」での影響はあるのか、について見ていきます。
「金銭面」での影響
この先、たとえ再建できたとしても、永遠にローンを組むことすらできないのだろうか...といったことや、今持っているクレジットカードも一切使えない生活になるのでろうか...といったことも、気になりますよね。
これからの生活に、大きく影響してくる部分ではないでしょうか。
ここでは、2つのよくある質問をあげていきます
【これから先ずっとローンなどは組めない?】
結論から、「信用が回復すればまた組める」ようになります。
《信用情報機関でブラックリストの記録を保有する期間》
CIC・JICC......5年間
KSC.............10年間
もちろん、このあいだに払い遅れなどをおこさないこと、は大前提になります。
KSCは、主に銀行や銀行系クレジット会社なので、そちらの利用までには、少し長くかかるでしょう。
しかし、一概にこの年数かかるかというと、そうでもないようです。
自己破産は厳しいかもしれませんが、3ケ月以上の延滞を一度だけおこしてしまった、などブラックリストの中でも比較的軽度であれば、申し込みをした時点まであなたがきちんと返済をおこなっていて、且つ、安定した収入があることで、「返済能力がある」と判断されて、審査がとおるケースもゼロではありません。
【今持っているクレジットカードも使えなくなるのか?】
キャッシュレス化が進む中、今からカードが使えない生活になるのは、とても不便だと感じるでしょう。
こちらの結論は、そのカード会社に対しての支払いに問題がなければ、使い続けられることがほとんどです。
ただし、新規でクレジットカードを作ることは、信用情報機関によって5年・10年は難しいと思っておいてください。
この信用という部分では、「今後とにかく延滞しないこと」が、信用を回復するにあたって、もっとも大切になってきます。
そのためにも、ギリギリまで無理をするのではなく、一日も早く、私どもに相談をしてほしいところです。
「信用面」での影響
金銭面と同じことにはなりますが、
・自動車ローンや銀行系ローン
・新規クレジットカード
・カーリースなののリース契約
このあたりは、やはり難しいでしょう。
それから、以下のようなケースも、利用できないことになりますが、けっこう見落としがちです。
・スポーツジムなどの会費(クレジット契約+クレジット払いというケースが多い)
・TVショッピングなどの分割(〇〇回払いまで金利無料!などと案内しているもの)
・通信講座などの分割
・携帯電話やタブレットなどの分割(24回払いで、月々の基本料金とセットになっているものなど)
こういったものは、信用が回復するまでのあいだ、現金一括での支払いをすることになります。
ここでは、よくある誤解を3つご紹介してきます
●【海外旅行にいけなくなる?】 もしくは、【パスポートがもてなくなる?】と言った誤解
パスポートはもちろん作れます。
海外に行かれない、と言った制限は、自己破産をした際に、一時的におこる可能性があります。(あくまで一時的)
破産法第37条では、破産者は、その申立てにより裁判所の許可を得なければ、その居住地を離れることができない。とあります。海外のみならず、国内であっても許可なしに行くことはできません。
従って、ブラックリスト=海外旅行にいけない、というのは誤解です。
●【年金がもらえなくなる?】
こんな誤解もあるようです。
ブラックリストに載っても、あなたの公的年金が差し押さえられることはありません。
●【結婚相手にバレる】
これは、「住民票や戸籍に載ってしまう」=婚姻届を出すときに分かってします。
こんな誤解もあるようですが、載ることはありません。"結婚するのはあくまで自由"ということになります。
あなたもこんな誤解はしていませんでしたか?
なかには「選挙権がなくなる」だとか「〇〇万円払えばブラックリストから抹消される」なんていう、とんでもない情報もありましたので、あなたもそういう誤った情報に、振り回されることのないよう、気を付けてください。
「精神面」での影響
「ブラックリストに載ってしまった」という事実は、あなたにとってショックかもしれません。
もしかしたら、ご家族からあなたを責めるようなことを、言われたりすることもあるかもしれませんね。
それでも、今の状態で無理をして、いずれ住宅ローンが払えなくなる日を迎えたとしたら、その時にはもう手遅れ...かもしれません。
そうなれば、任意売却することもできず、競売で家や車を失うということも考えられます。
少し強い言い方になりますが、この程度の影響ではすまないでしょう。
競売の情報が公開されれば、
落札希望者がご近所に聞き込みをして、知られてしまうかもしれません。
そうなったら、奥さまやお子さまは、そこで性格しにくくなるでしょう。
職場の方が情報を目にすることも考えられます。
それこそ、あなたは会社にいるのか、ツラくなるかもしれません。
ここまで、ブラックリストに載った時の影響を5つ見てきました。
次回は、ブラックリストに載らずに「任意売却」したいが、どうすればよいかについて見ていきましょう。
『住宅ローン”麹町”相談ルーム』の若林までご連絡下さい。
秘密厳守・相談無料ですので、ご安心下さい。
業界第一歩は、建設会社系の不動産会社に勤務し売買の一般仲介業務に従事しておりました。東京の都心を中心に、東京23区をエリアとして営業マンとして忙しく動き回っておりました。
その後、仲介業務だけでなく、マンションの一棟買取リノベーション、一部屋毎の買取リノベーション、不動産競売、一戸建ての建売などを経験し、2007年、Jハーモニックス不動産株式会社として独立し現在に至っております。
独立後は、首都圏と東北の仙台(生まれが仙台市のため)に営業拠点を置き、マンションのリノベーション事業、不動産競売、そして、任意売却を中心に住宅ローンの救済コンサルタントとして、東北から西は愛知県まで飛び回っております。
住宅ローンは、長期にわたりローンの支払いが続くものです。その間、いろいろな要因で返済が難しくなる場合もあります。 生活の基盤を固め、ご家族の幸せのために、ご自宅探しを始め、一大決心でローンを組んでご自宅を購入。その後は、様々な困難を乗り越えて、一生懸命にお仕事をしてローンの返済を続けてきた。しかし、どうしようもない状況に直面してしまった方もいらっしゃいます。お話しをよくお聞きし、お客様おひとりおひとりにとって最善の方法を話し合い、解決していく。
現在は、このようなコンサルティングの仕事もしております。この経験を活かし、無理のない不動産購入のお手伝いもさせて頂いております。
業界30年の経験を活かし、微力ながら、皆様の不動産のご購入、ご売却、相続問題、住宅ローンなど債務返済のご相談を承っております。