任意売却をするとブラックリストに載る⁉知っておきたい5つの影響 第四話
もうこれ以上、住宅ローンの支払いができない...
そんなとき「任意売却」という方法がある、ということはこれまでのブログの記事で分かった。
しかし一方で、任意売却をするとブラックリストに載ってしまう、というような情報も目にする。
たとえ任意売却をして、住宅ローンの返済がラクになったとしても、ブラックリストに載ってしまったら、
会社にいられなくなる... 家族にも何か支障があるのでは... クレジットカードや車も手放すことになるのでは...
任意売却のメリットは理解できるものの、あなたの中には「その後の生活がまともに送れなくなるのではないか」という、不安もあるのではないでしょうか。
そこで、
ブラックリストに載るとは、どういうことなのか。ブラックリストに載ると、あなたやあなたのご家族に、どんな影響があるのか。
ブラックリストに載ることの意味と、あなたに知っておいてほしい5つの影響について、解説してきます。
ブラックリストに載らずに「任意売却」したい!
ブラックリストに載らずに、厳しいローンの返済をなんとかしたい。
住宅ローンの滞納はまだしていないが、ブラックリストに載る前にできることはないか、とお考えでしょう。
2つのパターンに分けてお話ししていきます。
支払いは苦しいが、まだ滞納はしていない状態
支払いは何とかできている、というのであれば、「リスケジュール」という方法があります。
あなたが、住宅ローンを借り入れている金融機関に相談をして、返済計画の見直しをすることです。
このリスケジュールにはいくつか方法があります。
リスケジュール例 その1 返済期間などの条件変更
一番多いのは、返済期間を延長するというケース。35年を超えて住宅ローンを組むことはできませんが、購入時35年ローンを組んでいたとして、購入から10年が経過していれば、あと25年。この予定を10年延長してもらう、と言ったリスケジュールです。
実際には、いきなり10年延長してくれる、ということはほとんどないでしょう。
住宅ローンは、だいたいどこの金融機関も75歳位で払い終えるというものが多いと思います。
これは、あなたのご年齢にもよりますが、75歳以下の範囲での期間延長をするということです。
期間を延長することで、月々の支払額を下げることができます。
それから、ボーナス払い分を延長にまわす、という変更をすることもあります。
リスケジュール例 その2 一時的な返済猶予
今、一時的に資金繰りが厳しいだけで、ここを乗り越えれば大丈夫。
こういった場合には、一定期間(短期間)だけ元金に上乗せされている利息部分だけを返済する、というリスケジュールです。
その期間が終わった後は、また、今と同じように返済ができる、という見込みがなければ、取ることは難しい方法になります。
いずれにしても、あくまでリスケジュールを認めるかは、金融機関の判断になります。
あなたの今の状況からは、リスケジュールをしても、難しいと判断されてしまえば、応じてもらえない可能性もあります。
それから、これまで督促の連絡を入れても、あなたとまったく連絡が取れない、という印象を持たれていることで、リスケジュールが認められない、ということも考えられます。
自分の用事があるときだけ、一方的に連絡してくる。こんな風に思われていると、難しいかもしれません。
今月はじめて滞納...来月も払える見込みがない状態
このような場合は、近々滞納が続き、ブラックリストに載ってしまう可能性があるのですから、ブラックリストに載る前に、通常の売却をしてしまう、これが最も現実的な方法です。
一般の売却になるため、
・不動産が今の住宅ローン残高よりも高く売れる
・住宅ローン残債が残ったら一括清算(ローンを全額支払う)する
この2つの条件しかありません。
従って、残債を一括清算する余力があれば、滞納することもないワケですから、その不動産が「今の住宅ローン残高より高く売れる場合はできる」方法、ということになるでしょう。
残債が残るうえに一括清算できなければ、任意売却や競売といった方法を取ることになります。
ただし、「今の住宅ローン残高より高く売れる場合はできる」といっても、3度目の滞納をする前までに、購入者を見つけて物件の引渡しまでを行う、ということですから、かなりのスピード勝負になります。
ごく稀に、あなたの"ブラックリストに載ることへの恐怖"を利用した、悪質な業者がいます。時間がないということを理由に、あなたを焦らせ、グループの不動産買取専門業者に安く買い取らせる、こんな業者もいますので、やたらと煽ってくるような業者には、くれぐれも気を付けましょう。
焦ることなく売却していれば、もしかしたら、もっとあなたの手元に残ったかもしれませんので。
まとめ
「任意売却をする前は、返済のことで頭がいっぱいで、毎日どうヤリクリするかしか考えられませんでした。今はきちんと整理することができ、無理なく返済ができているので、気持ちに余裕ができました。」
こういったお声をいただくことは、少なくありません。
あなたもこの方のように、気が休まずに毎日ピリピリしたりしていませんか?
いつも返済のことばかり考えていて、ご家族の話をまったく聞いていない、ということはありませんか?
ブラックリストに載ったら、人生おわりではないのです。
「ご家族を失うこと」と「信用を失うこと」
あなたはどちらの方が、回復しやすいと思いますか?
ブラックリストのことを気にする前に、もっと他に気にすべきことがあるのではないでしょうか。
『住宅ローン”麹町”相談ルーム』の若林までご連絡下さい。
秘密厳守・相談無料ですので、ご安心下さい。
業界第一歩は、建設会社系の不動産会社に勤務し売買の一般仲介業務に従事しておりました。東京の都心を中心に、東京23区をエリアとして営業マンとして忙しく動き回っておりました。
その後、仲介業務だけでなく、マンションの一棟買取リノベーション、一部屋毎の買取リノベーション、不動産競売、一戸建ての建売などを経験し、2007年、Jハーモニックス不動産株式会社として独立し現在に至っております。
独立後は、首都圏と東北の仙台(生まれが仙台市のため)に営業拠点を置き、マンションのリノベーション事業、不動産競売、そして、任意売却を中心に住宅ローンの救済コンサルタントとして、東北から西は愛知県まで飛び回っております。
住宅ローンは、長期にわたりローンの支払いが続くものです。その間、いろいろな要因で返済が難しくなる場合もあります。 生活の基盤を固め、ご家族の幸せのために、ご自宅探しを始め、一大決心でローンを組んでご自宅を購入。その後は、様々な困難を乗り越えて、一生懸命にお仕事をしてローンの返済を続けてきた。しかし、どうしようもない状況に直面してしまった方もいらっしゃいます。お話しをよくお聞きし、お客様おひとりおひとりにとって最善の方法を話し合い、解決していく。
現在は、このようなコンサルティングの仕事もしております。この経験を活かし、無理のない不動産購入のお手伝いもさせて頂いております。
業界30年の経験を活かし、微力ながら、皆様の不動産のご購入、ご売却、相続問題、住宅ローンなど債務返済のご相談を承っております。