住宅ローンの"ボーナス払い"が払えない時の5つの対処法 第2話
一つの会社で勤め上げる...
勤続年数とともに昇給...
終身雇用制度や年功序列のしくみが当たり前でなくなった今では、ボーナスの支給がなくなる可能性を考えて、35年払い・ボーナス払いナシの住宅ローンを組む方も増えてきました。
しかし、以前はボーナス払いも含めて組むのが当たり前。
金融機関や不動産会社においても、「ボーナス返済アリにすることで、月々の返済額がグッと下げられる」と、アピールしていました。
ところが、最近ではさまざまな事情によって、年に二回やってくるこのボーナス払いが重くのしかかり、返済苦に陥ってしまうケースがとても多くなっています。
今日は、もうボーナス払いが続けられない...そうなってしまった時、あなたにできる対処法を5つお話ししていきたいと思います。
住宅ローンの"ボーナス払い"が払えない時の5つの対処法
1.月々の給料から捻出する
このブログをお読みになっている時点で、「もうすでにやりくりしているよ!」と思われるかもしれませんね。
多くの場合、住宅ローンのボーナス払いの金額は、月々の返済額よりも少し多めに設定してしまっています。
そのため、毎月の給料からそのボーナス返済分を工面するというのは、かなり大変なことですし、たとえ数か月は出来たとしても、それを何年も続けるとなるとどうでしょうか。
とはいえ、家計の見直しは、もう一度おこなってみてほしいところです。
細かいことかもしれませんが、光熱費は自由化が進み、条件が合えば安くすることができるようになりました。
通信費も以前に比べ、かなり格安にすることが出来るようになっています。
趣味・嗜好などにおいても、この先ずっとではなく、今この時を乗り越えるため、一時的に抑えるという観点から、節約出来ることは一つもないでしょうか。
ひとつひとつは小さなことかもしれませんが、年間にしてみると大きな事ですから、あなただけでなく、ご家族とも協力しあいながら、とにかく今はムダを減らすことを考えましょう。
2.副収入を得る
最近では、副業を認める会社も増えてきました。
数万円の補填であれば、何か月かしのぐことは出来るかもしれませんが、スグに収入が得られるようになるというように約束されているものばかりではなく、あまり現実的ではないかもしれません。
また、稼がなければという焦りから、詐欺にあってしまったりするケースも少なくありません。
苦しい状況にある時だからこそ、上手い話しには慎重になりましょう。
3.返済計画を見直す(リスケジュール)
ボーナス払い分を、月々の返済に均等割りをしたり、返済期間の延長をすることで、月々の負担を減らしてボーナス払いに回したり、あくまで金融機関がOKしてくれれば、ということにはなりますが、方法のひとつではあります。
まだ、延滞をおこしていないということであれば、実際に延滞をおこしてしまう前に相談に行ったほうが、あなたの誠意も伝わるでしょう。
金融機関としても、あなたが返済出来なくなってしまうことは、絶対に避けたいという考えですから、色々と提案してくれたりすることもあります。
4.住宅ローンを借り換える
借り換えをする一番の目的は、とにかくボーナス払いをなくして、返済を均等割りにすることです。
トータルで見たときに、今の返済よりも損をしてしまうことは考えられます。
しかし、住宅ローンの返済というものは、何十年と続くものですから、ボーナス払いがキツいことで、最終的に月々の返済まで出来なくなってしまうのであれば、借り換えということも検討すべきでしょう。
ただ、借り換えにおいても、あなたの収入証明を提出したり、勤務先や勤続年数を見たりと、再審査をすることになります。
今の時点で、支払いが遅れがちであったり、すでに滞納などをしてしまっていると、借り換え審査が通らないという可能性もありますので、ただ闇雲にローン審査の申込をすることは、オススメ出来ません。
いわゆる申し込みブラックと言われたりもしますが、審査結果にかかわらず、審査をした履歴は残ってしまいます。
いくつもの金融機関に同時期に申し込んだ履歴があるだけで、借りられるだけ借りて自己破産をする気ではないか、などと警戒をして審査を落とすところもあるのです。
ですから、申し込みをする前に、住宅ローンに詳しい不動産会社などに相談をして、アドバイスをもらってから申し込みをした方が間違いないでしょう。
5.任意売却を試みる
本来、まだローンが残っている家を売却するときには、売却した金額でローンが全額返済出来なければ、残りは自己資金で補填をして、残債をゼロにしなければ、売ることは出来ません。
あなたは、住宅ローンを組んでいる金融機関と、借り入れする時に、そのような契約を交わしているのです。
任意売却というのは、ローン返済がむずかしくなってしまった方のための、救済措置として用いられる売却方法です。
カンタンに言ってしまうと、金融機関に交渉をして、残債が残ってしまうけれども売却を認めてもらい、残った残債は売却をした後に、分割で返済していくということです。
金融機関からしてみれば、残債がゼロになったら売却してもいいよという契約を交わしたのに、約束を破られてしまうということになります。
そのため、誰もが申し出ればOKしてもらえる、というような簡単なものでもありません。
この任意売却は、交渉や手続きが煩雑なこともあり、個人が直接というよりは、どこかに依頼して行うのが一般的です。
通常の売却とは異なる、特殊な売却方法であるため、私のように任意売却を専門としている不動産会社もあります。
どこの不動産会社でも受けることはできますが、ほとんど取り扱ったことがない会社も多いので、依頼先は慎重に選んだ方が良いでしょう。
この任意売却については、以前お話ししましたブログ記事『任意売却とは?競売との違いも含めてわかりやすく解説』にて詳しくお話ししていますので、こちらのブログも併せて読んで見てください。
まとめ
ここまで、ボーナス払いが払えなくなった時の対処法についてお話ししてきましたが、あなたの状況がどれくらい切羽詰まっているかによって、難しい方法もあるでしょう。
何とかやりくりをして、節約しながらボーナス払いも払い続けていくことや、空いた時間を使って副収入を得るというのは、限界があるのではないかと思います。
あなたも、もしかしたら"家を手放す"という事に対して、マイナスなイメージしかないかもしれませんが、私がつよく申し上げたい事は、家を守る前に、あなたとあなたのご家族の心身の健康を守ること。
これより大切なことなどありません。
先にも書きましたが、住宅ローンというのは、何十年と続くものなのです。
家と、あなたやあなたのご家族の健康、どちらの方が失ってはならないものか、よく考えてみてください。
『住宅ローン”麹町”相談ルーム』の若林までご連絡下さい。
秘密厳守・相談無料ですので、ご安心下さい。
業界第一歩は、建設会社系の不動産会社に勤務し売買の一般仲介業務に従事しておりました。東京の都心を中心に、東京23区をエリアとして営業マンとして忙しく動き回っておりました。
その後、仲介業務だけでなく、マンションの一棟買取リノベーション、一部屋毎の買取リノベーション、不動産競売、一戸建ての建売などを経験し、2007年、Jハーモニックス不動産株式会社として独立し現在に至っております。
独立後は、首都圏と東北の仙台(生まれが仙台市のため)に営業拠点を置き、マンションのリノベーション事業、不動産競売、そして、任意売却を中心に住宅ローンの救済コンサルタントとして、東北から西は愛知県まで飛び回っております。
住宅ローンは、長期にわたりローンの支払いが続くものです。その間、いろいろな要因で返済が難しくなる場合もあります。 生活の基盤を固め、ご家族の幸せのために、ご自宅探しを始め、一大決心でローンを組んでご自宅を購入。その後は、様々な困難を乗り越えて、一生懸命にお仕事をしてローンの返済を続けてきた。しかし、どうしようもない状況に直面してしまった方もいらっしゃいます。お話しをよくお聞きし、お客様おひとりおひとりにとって最善の方法を話し合い、解決していく。
現在は、このようなコンサルティングの仕事もしております。この経験を活かし、無理のない不動産購入のお手伝いもさせて頂いております。
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