これで確認!任意売却の流れと大まかなスケジュール その2
「任意売却について、どういうものかは分かった」
「だけど、いざ任意売却となったら、どうなるのだろうか。」
今後の生活がどう変わっていくのか?
その過程で何がおこるのか?
引越しはいつするのか?
時間に追われてあわててバタバタしたりしないか?
この手続きに何か用意するもの、やることはあるか?
今後の支払いはどうなるのか?
などなど、不安に思う事や分からない事も多いですよね。
かといって、気軽に誰かに相談できるものでもありません。
あなたの周りだけでみれば、同じような経験をされている方は、ほとんどいらっしゃらないでしょう。
あなたが、不動産会社にご相談をはじめてから、全てを整理して新たな生活をスタートさせるまでの一連の流れを、まとめてみました。
1. あなたからのアクション
2. ご相談先の決定
3. マイホームの査定
4. あなたの状況からみた最善策の判断
5. 任意売却の手続きを開始
6. 債権者から任意売却の許可を得る交渉・調整
7. 販売活動を開始
8. 購入者決定/あなたの新しい住まいへの引越し
9. 引き渡し/売買代金決済【任売売却の完了】
10. 残債務・返済の見通し確定
11. 再建にむけての新生活がスタート
ひとつひとつの流れの中で、一体どんなことが起こるのか、ということも詳しく見ていきたいと思います。
今回は、3.マイホームの査定 からお話しさせていただきます。
3.マイホームの査定
通常は、依頼したパートナー会社が、無料で査定を行います。
あなたのご自宅に訪問し、状態の確認を行うとともに、近隣物件の相場や過去の取引事例などもふまえて、価格査定をします。
ただし、あなたとパートナー会社との間で、好き勝手に価格を決められるというわけではありません。
のちに債権者側に「任意売却をしたい」、という申し出をするときに、債権者側は、あなたが依頼したパートナー会社に、販売価格についてもアドバイスを求めることになります。
この段階では、あなたのマイホームが売却できたとして、そのあと残債がいくら残るのかを知るため、銀行から「住宅ローン残高証明書」を取り寄せるように、と言われることもあるでしょう。
そのあたりは、パートナー会社からあなたに、前もって案内をするはずです。
4.あなたの状況からみた最善策の判断
あなたの返済状況や、そのほかのお支払い状況、残債額やその後の新生活イメージを含めて、パートナー会社はあなたと打ち合わせをします。
あなたが一番大切にしたいこと、一番避けたいことやお心にかかることなどをしっかり伺いながら、あなたと一緒に最善の方法を考えていきます。
ここで、あなたが選ぶパートナー会社の、経験や実績の差が出るでしょう。
(強引にすすめてきたり、あなたの話を聞かないような会社は論外です。)
そして、あなたが最善策に納得して、前に進むことを決めたら、そのパートナー会社との間で、"媒介契約"を交わします。(ここで契約の費用などは必要ありません)
※媒介契約とは、あなたの不動産を任意売却で販売することをパートナー会社に依頼する契約です。
5.任意売却の手続きを開始
"媒介契約"をもって、今後はパートナー会社が、あなたの代理として、債権者との交渉や調整、販売活動なども含めて、おこなっていくことになります。
6.債権者から任意売却の許可を得る交渉・調整
こではじめて、債権者側に「任意売却」の申し出をします。
あくまで通常の売却とは違い、債権者側に売却のハードルを下げてもらう代わりに、債権者側の意見も取り入れなければなりません。
販売する価格や期間、引越しや税金滞納分その他、どこまでの費用を、売却した代金から控除してもらえるか、などを交渉・調整して決定します。
債権者側としても売却したその時に、1円でも多く返済分として回収したい、という思いがあります。
そのため、なんでもかんでも費用として認めてはくれないでしょう。
しかし、あなただって、これから新たな生活をスタートさせるのです。
任意売却が終わった後に、税金の支払いが残ってしまったり、引越し費用が持ち出しになってしまうことで、手元の資金があまりにも少なくなってしまっては、何かあった時どうしよう...などと、不安に思われますよね。
環境の変化から、「子どもの具合が悪くなって、病院に行きたい」
もうそろそろ寿命ではあったが、「よりによって、新しい家に引越ししてスグに、冷蔵庫が壊れてしまった」
予期せぬことが起こって、「手元に全く資金がない」では、あなただって困ってしまうかもしれません。
ここの交渉・調整が、有利に進められるかは、あなたのパートナー会社の腕の見せどころと言えるでしょう。
それから、あなたのマイホームを担保とする、債権者全員から許可をもらわなければ、任意売却をすることは出来ません。
ひとりでも許可しないという事になれば、任意売却をあきらめて、競売にかけられるしかない、というとても重要な交渉になります。
ここはどうしても、パートナー会社の経験値の差が出てしまう、と言わざるを得ません。
次回は、いよいよ、販売活動を開始するところから詳しく見ていきたいと思います。
『住宅ローン”麹町”相談ルーム』の若林までご連絡下さい。
秘密厳守・相談無料ですので、ご安心下さい。
業界第一歩は、建設会社系の不動産会社に勤務し売買の一般仲介業務に従事しておりました。東京の都心を中心に、東京23区をエリアとして営業マンとして忙しく動き回っておりました。
その後、仲介業務だけでなく、マンションの一棟買取リノベーション、一部屋毎の買取リノベーション、不動産競売、一戸建ての建売などを経験し、2007年、Jハーモニックス不動産株式会社として独立し現在に至っております。
独立後は、首都圏と東北の仙台(生まれが仙台市のため)に営業拠点を置き、マンションのリノベーション事業、不動産競売、そして、任意売却を中心に住宅ローンの救済コンサルタントとして、東北から西は愛知県まで飛び回っております。
住宅ローンは、長期にわたりローンの支払いが続くものです。その間、いろいろな要因で返済が難しくなる場合もあります。 生活の基盤を固め、ご家族の幸せのために、ご自宅探しを始め、一大決心でローンを組んでご自宅を購入。その後は、様々な困難を乗り越えて、一生懸命にお仕事をしてローンの返済を続けてきた。しかし、どうしようもない状況に直面してしまった方もいらっしゃいます。お話しをよくお聞きし、お客様おひとりおひとりにとって最善の方法を話し合い、解決していく。
現在は、このようなコンサルティングの仕事もしております。この経験を活かし、無理のない不動産購入のお手伝いもさせて頂いております。
業界30年の経験を活かし、微力ながら、皆様の不動産のご購入、ご売却、相続問題、住宅ローンなど債務返済のご相談を承っております。