任意売却はどこに相談すべき？業者選びの７つのポイント （その１）

今はインターネットで検索をすれば、何でも調べられる便利な世の中です。
「任意売却」一つ調べるにしても、たくさんの情報が出てきます。

しかし、一方で情報が山のようにありすぎて、混乱してしますことも、少なくないですよね。

そうした中、任意売却がどういうものなのかは分かったけれど、やはり一般的な話ではなく、

「あなたの場合はどうなのか」
「あなたにとっての最善策とは何か」

ここが一番知りたいから、今こうして調べているのではないでしょうか。

そして、それを知るために、
「任意売却については、どこに相談するのが一番いいのだろう...」
ということも、気になりますよね。

任意売却は、限られた時間の中で、行わなければならない取引です。
だからこそ、一日も早く相談してほしいのは確かです。

しかし、あなたがそのあせりから、相談先を誤ってしまうようなことは、絶対にあってはなりません。

なぜなら、任意売却が成功するか失敗するかによって、その後のあなたの人生が、大きく変わってしますからです。

今日は、"任意売却はどこに相談するかで決まる"と言っても過言ではない、業者選びのポイントや気を付けなければならない点を詳しくお話ししていきます。

任意売却についての相談先はいくつかあります。

主な相談先について見ていきましょう。

まず、あなたがローンを借り入れている銀行などの金融機関です。

ここでは、まずいきなり任意売却の話しをするというより、別のブログでもふれていますが、"リスケジュール"を先に考えましょう。

返済計画の見直しです。

あなたが返済不能になることを、銀行としても望んではいませんので、なんとかして返済を続けていけないかと、あなたと一緒に、返済計画を考えてくれるでしょう。

しかし、銀行としても、さすがにすべてを許容できるワケではありません。

返済計画を見直して、それでもやはり返済ができないようであれば、「任意売却」の提案をしてくることもあるでしょう。

その際は、銀行がそのまま任意売却まで一緒に行うのではなく、仲介をする不動産会社を紹介してくれます。


銀行が紹介するくらいですから、知識や経験のとぼしい頼りない会社や、甘い話しであなたをだますような悪徳業者にあたることは、まずあり得ないでしょう。

何と言っても、銀行が信頼していつも取引している不動産会社ですからね。

ただし、いつも銀行と密につながっているところを紹介しているワケですから、任意売却における交渉において、銀行側に有利にはたらく会社、という事になります。

たとえば、残った住宅ローンの残債を毎月いくらずつ返済していくか。このあたりの金額はあなたが銀行と交渉をすることになるのですが、本来は月々１～２万円ずつにしたいところを、３万円ずつにされてしまう、ということも考えられます。

あなた側に立つ不動産会社なら、この点、適切なアドバイスをして、あなたの交渉を有利に導いてくれます。

今後の生活の負担を少しでも軽くするべく、あなたのために一所懸命、親身になって動いてくれるような、信頼できるパートナーをご自身でお探しになることをオススメします。

こちらは、任意売却を専門としない、一般の不動産会社のことです。

もちろん、不動産の売買を扱うこと自体は問題ありませんので、相談することは出来ます。

しかしながら、任意売却の取引というのは、通常の売買取引に比べて、複雑な手続きや必要書類などもたくさんあり、ただ単に売主と買主のマッチングを行えばいい、というものではありません。

たとえ不動産業界での経験が、数十年あったとしても、それまでに任意売却の経験がなかったとすれば、学ばなければならない知識が、山ほどあるでしょう。

それから、中には、売却の依頼を受けるだけ受けて、必要な交渉などが何一つ行えておらず、ただのんびり売却情報を出すだけ、という受け身の会社にあたってしまうこともあります。

そうなれば、時間が足りなくなり、競売しか選択肢がなくなることも考えられます。

任意売却についての知識や経験が、あまり無いところに任せるのは、とても危険な事と言えるでしょう。

先ほどの話しから、知識・経験に関しては、専門で行っているワケですから、一般の不動産会社に任せるよりかは、安心して任せる事が出来るでしょう。

任意売却を専門としているのは、どちらかというと、あなたが普段見かけるような、大手不動産会社というよりは、中小の不動産会社が扱っていることの方が多いです。

あまり知られていない会社が多いことのひとつは、金融機関や専門士業などからの信頼が厚ければおもに紹介による依頼が中心となり、どんなに優秀な会社でも、あまり一般の方の目にふれる機会は多くないでしょう。

それから、これは一般の仲介不動産会社でも任意売却専門の会社でも共通して言えることですが、仲介をする不動産会社は、仲介手数料という成功報酬のみですから、相談をすることに対して、料金はかかりません。

念のため、ご確認を。
ここで相談料を取ると言われたら、その会社はやめておいた方がいいでしょう。

とにかく話しを聞いてみたい、ということであれば、まずはお金をかけずに聞いてみるのもいいでしょう。

しかし、任意売却専門とうたいながら、実際には提携しているだけだったり、実績のある大きな団体に加盟しているだけで、その担当者はそんなに経験がなかったり、という事もあります。

中には、あなたの足もとを見るような、悪徳業者もいたりしますので、そのあたりは、あとで詳しくお話しします。

最近では、士業の方が、債務整理や自己破産の一つの手段として、任意売却を前面にうたっている広告やホームページなども見かけるようになりました。

士業の方々は信用商売と言ってもいいほど、信用を大切にしていますから、とても安心感がありますよね。

それから、任意売却を扱うにあたっては、民法や税法、弁護士法などの法律の知識も必要とされます。
その点で見れば、弁護士は法律の専門家、まさに本業です。

しかしながら、弁護士・司法書士といった士業の方は、不動産取引の専門家ではありません。

不動産取引においては、宅地建物取引士の資格を持つものが専門家です。

そのため、任意売却のための不動産の調査や査定、販売といった、不動産売買の取引そのものは、不動産会社につないで行う、ということになります。

『業者選びの７つのポイント』については、次回のブログで詳しくお話ししていきます。

今日は、ブログをお読みいただきありがとうございました。